中古車を購入される場合や売る場合に、価格に影響が大きいのが車の走行距離。
「3万キロなら高く売れる?」
「5万キロなら買い?」
走行距離が短ければ、高値で売れるというわけでもないのが車の特殊なところ。そのポイントは1年あたりの走行距離。
1年あたりの走行距離の目安
一般に車の走行距離の目安は、1年で1万キロと言われています。
こんな車は安くなります。
- 3年で5万キロ走った車は安い。
- 3年で3万キロの車は高い。
そこでふと、ある疑問がでてきました。こんな車はどうなのか?
- 6年で2万キロの車
- 2年で3万キロの車
走行距離から言えば6年2万キロの車の方が少ないので、高くなりそうです。ところが中古車販売店の方は2年で3万キロの車の方が高い評価が出る場合もあると。
6年で2万キロということは、もしかしたら車に乗っていない時期があるかもしれません。例えば2年で2万キロ走って、その後は放置されていた可能性があります。
このような場合は、タイヤやベルト、バッテリーなどが劣化している可能性があります。
一方の2年で3万キロの車は、走行距離を考えると高速道路を走行している可能性があります。車が一般道を走るとブレーキをかけて止まったり、また加速したりするので、車の部品にも負荷が多くかかるそうです。
一方、高速道路を走行している時間が長いと、一定した速度で走行しているので、車が傷みにくいそうです。
そのような点から、2年で3万キロの車の方が、売る場合は高値が付く可能性があり、買う場合も高いという。
実際には他の要素もあるので、査定の評価は総合的に決まりますが、走行距離だけでは判断できないということですね。
10年で5万キロの車
10年で5万キロの走行距離の車は、かなり少ない印象を持たれます。これなら高く売れそうな気がしますが、問題は管理状況にもよります。
しかも最初の数年は1年で1万キロ走行していたのに、その後、あまり乗らなくなった場合は車のメンテナンスがしっかりされていない可能性があります。
具体的にはエンジンオイルなどは走行していなくても、定期的に交換しなければなりませんが、運転者は距離だけで判断して交換していないと、エンジンに悪影響を及ぼし、走行距離の割にエンジンがうるさく傷んだと判断されると、査定ではマイナス評価になります。
車を後々、高く売りたい場合は日頃の管理も大切になります。
10万キロを超えたら危険?
20年以上前からですが、すでに国産車はエンジンに関しては20万キロくらいまでなら十分に走行できる性能を備えています。
しかも日本車は電装(電気系統)が優秀で、海外の車よりも寿命が長いので、車検や整備さえしっかり行っていれば、運転していて危険になることはありません。
どっちが得?
経済面
故障の発生は増えるかもしれませんが、手入れさえすれば長く乗り続けられます。もし自家用車が10万キロに達したから、そろそろ買い換え時かなと思った時でも、いまのコンディションが良ければ、そのまま修理しながら乗り続けるのが経済的かもしれません。
リスク回避なら買い換え
ただし渋滞の多い道を走る場合は、ハイブリッド車に買い換えるのも良いですね。また車の故障が続くようなら、仕事に支障がでてしまうので、それを機会に新車か状態の良い中古車に乗り換えるのも有りです。
新車に乗りたい!
10万キロだからという理由ではなく、『乗りたい新車がある!』という理由で買い換えるのも有り。所有欲、物欲でストレスを発散することもできるので、予算に余裕があれば、新車にするのも良い選択だと考えます。
新車に乗っているという満足感は、中古車では味わえないですからね。
まとめ
中古車の走行距離の目安は、1万キロ × 年数
10万キロを超えても、ちゃんと整備されていれば20年で20万キロくらいまでは十分に乗れます。ただし故障率は増えるでしょう。
買う場合は整備状況を確認しましょう。整備不足の車は、走行中にエンジントラブルなどで交差点で止まるかも。
車を高く売る場合は、日頃の整備が重要になりますね!