新車が納車されて間もないのに、車を傷付けてしまうのが、このサイドミラー。
車幅感覚がまだしっくりこないときに、自宅のブロック塀などにこすってしまうケースがあります。
自分である程度の傷を補修する場合や修理を依頼される場合、検討材料をまとめましたので参考にしてください。
補足 類似・同意語句:サイドミラー、フェンダーミラー、ドアミラーはほぼ同じ意味。この記事では、表記をサイドミラーに統一しています。
目次
傷の種類と修理
車のサイドミラーの傷にも種類があります。
- ぶっつかった相手側のペンキが付着しただけ。
- 塗装が少しはがれた。
- 深い傷。
- 一部、盛り上がった傷。
このような傷の症状によって、直す方法もちょっと変わってきます。
では次に、詳しく見ていくことにしましょう。
自分で直す場合
ペンキが付着しただけの場合
手で触ってみて、周りよりも盛り上がっている場合は、単に相手側のペンキが付着しただけですから、なんとか自分でもメンテできそうなので自分で直します。
ポイントはゴシゴシこすらず、付着したペンキを浮かして落とすことです。やり方は簡単です。
- サイドミラーを水をつけてかたく絞ったタオル(雑巾)で拭きます。
- 乾いたら、シンナーを乾いた布に少ししみこませて、傷付いた部分をこすり付着した塗装が浮くか、はがれるか確認します。
料理でお鍋の底を焦げ付かせたのと同じような感じで、ペンキのこびりつき方はケースによってことなるので、シンナーの量や付け方は感覚に頼ることになります。
上記の手順で除去できればOKですが、もし下の塗装が見えてしまったら、傷の部分を埋めて、塗装して目立たなくします。
その後、入手しやすい『ソフト99【ペイント】Myタッチアップペン』などで補修のために塗ります。
傷が深い場合は埋めて塗装
思ったよりも傷が深く、塗装だけでは補修できない場合は、傷を埋める作業が必要です。
おおまかな手順
- 洗浄と油分をあるスプレー(後述)で除去する。
- 密着を高めるスプレーをかける。(後述)
- 専用のパテで埋める。
- 表面を整える。
- 塗装
具体的にはパテというもので、傷を埋めてからその上に塗装を施します。サイドミラーの傷を埋めるのに、擦り傷が深いとペンキだけでは埋めるのに時間がかかるのと、綺麗に修正しにくいのでパテを使います。
豆知識 傷の大きさによってパテの種類は変わります。
傷の深さが2mm以下で、直線上に傷が付いた場合を想定して、埋め方を紹介します。
こんな場合は『バンパーパテ』を使うと凹みを埋められます。
深さ5mm対応しているので、大抵の傷は『バンパーパテ』で修繕できます。バンパーって名前が付いていますが、サイドミラー(ドアミラー)も埋められます。
バンパーパテの用途
深さ5mmまでの樹脂バンパーや、サイドモール、ドアミラーなどのキズ埋めに!樹脂パーツの補修に適した、弾力性のあるエポキシパテ!
バンパーパテで凹みや傷の埋め方【前処理】
パテを使いこさせれば、少々の傷なら自分で傷を埋められるようになるので、車をピカピカの状態に保つことも可能です。
サイドミラーの場合は、バンパーパテ(2液性エポキシパテ)を使うと綺麗に埋められます。
前処理
サイドミラーはパテやペイントが密着しにくく、下手をすると後からボロボロとはがれてきます。
そこで密着力を高めるために『99工房 バンパープライマー』という密着を強くする下地処理スプレーを吹きかけます。
くわしい手順 塗装前の下地処理のやり方【油分の脱脂】
油分を取るのに専用のものを使いますが、慣れれば食器を洗うのと大して変わらないので、ぜひチャレンジしてみてください。
油分をしっかりと除去したら、いよいよパテで凹んだ傷を埋めていきます。
パテで埋める
バンパーパテは主剤と硬化剤という2つを混ぜて使用します。混ぜる割合は説明書に記載されています。(余談 ハンバーグを作るときの肉とつなぎのようなイメージかな。ちょっと違うかな(汗))
しっかり混ぜたら、付属のヘラを使い塗っていきます。ポイントは傷の部分よりも広めに塗るようにします。
硬化するのに約1時間程度かかります。冬の寒い日だったら2~3時間かかる場合もあります。別の所にダミー(仮)に塗っておくと、乾いたかどうか確認できるのでオススメ。
乾いたら表面を整えるために、ペーパーで磨きます。
表面がすべすべになったらOKです。
この後、塗装に入ります。
鏡の部分に傷がついた場合
残念ですが鏡の部分は、補修ができない上にコンパウンドなど超微粒子でこすっても、鏡が曇ってしまったり、余計に傷が付く場合もあるので、専門業者に鏡の交換を依頼した方が早くて間違いないです。
交換料金も数千円でできると思います。見積りはすぐにでるので依頼の方向で検討しましょう。
業者に修理を依頼する場合のポイント
ここまで紹介した手順は、ちょっとできそうにないと感じた方は業者に依頼しましょう。
傷を業者に依頼される場合、塗装(修理)を依頼すると修理費用5000~1万円前後かかります。格安のところでは、しばらくすると塗装がはがれるなどのトラブルもあるので、価格で選ぶのは危険。
信頼のおける修理工場を選定する場合は、例えばトヨタ車であれば、トヨタ指定サービス工場を選ぶと品質面では安心。
公式サイトなどで、陸運局より第一種整備工場や民間車検工場の『指定』を受けているなど、表記があれば大丈夫です。
ただ信頼性が高い分、価格も高いです。その辺りも考慮して修理に出しましょう。(塗装専門のところは、必要性がないので『指定』を受けているところはまずありません。)
サイドミラーの傷が大きくて手に負えそうになければ、修理も半日程度で終わり10000円程度で直せる場合もあるので、一度、見積を取ってみてはいかがですか?