予想以上に、収入が減ってしまい出費がかかる。そんな状況が増えているので、車のローンがきついご家庭が増えています。
そこでローンの返済を減らすために、車を売って中古車にするパターンもありますが、それは得か損か疑問。
そこでいくつかのケースで考えてみました。
収支を計算
ケースその1
ローン残高150万円の車を査定してもらうと、査定額が80万円だとします。査定して売れた金額でローンを返済すると、残りは70万円
ローン150万円ー査定額80万円=70万円(残りのローン)
ローンの支払い70万円残りますが、これでは車が無くなります。そのため中古車を中心に購入することになりますが、手数料込み70万円以内に抑えないと、車を売ったメリットは全くありません。
もし80万円で中古車をローンで買うと、
前の車のローン70万円+中古車のローン80万円=150万円のローン
これじゃ全く意味がありません。
もっと安い中古車を買うと、あまり状態の良い車を購入することはできません。せいぜい中古車の軽自動車くらいでしょう。安くなるほど、トラブルや修理が増える確率は高くなるのでおすすめできません。
結局、ローン残高150万円で査定額が80万円だったら、いまのまま車に乗ってローンを払い続けた方が、車の状態を把握しているので安心して乗れるでしょう。
ケース2
ローン残高が90万円で査定額が90万円だったら、ローンの残金は差し引き0円。これで車を無くのであればOK。
ただしまた車を購入するのは厳しいでしょう。ローン90万円以下の中古車であれば、前よりもローンの返済を押さえられますが、手数料や手間を考えると、こちらもあまり意味がなさそうです。
ケース3
ローン残高100万円 査定額120万円
頭金で現金払いの額が多い場合は、査定額の方が高くなります。この場合だったら、ローンがゼロになり、手元に20万円弱が手に入ります。(手数料を計算してください。)
つまり70万円くらいの中古車であれば、ローンの返済額を軽減できそうです。こちらも軽自動車にはなるでしょう。(普通乗用車でも走行距離がかなりキロ数が大きいものは安く買えます。)故障率は高いとは思います。
安い車でローン代金が増える
格安の例えば10~20万円の格安中古車に手を出してしまい、結局すぐに故障して乗れなくなってしまい、安物買いの銭失いになるパターンが多く見られるので、よほど車に詳しい方以外は、手を出さない方が安全です。
中古車を購入される場合は、少々高くてもディーラー系の中古車販売店が保証期間も長くメンテナンスも期待できるので安心。
まとめ
車のローンがきついので、売って中古車を買う場合でもローンが楽になるケースは希です。
今回は車1台の計算でしたが、ご主人と奥様の2台ともローンがキツイ場合、車を1台減らす想定であれば、ローンの返済は楽になるケースもあります。
お一人は自転車や原付にする等の工夫は必要になります。
いずれにしてもローンを減らす目的で、車を中古車に買い換えるメリットはあまり大きくありません。
家計費全体で見直す
車だけで家計費やローンの返済を何とかするのは、中古車の安いものを買うしかなく、リスクもそれだけ増しますので、家計費全体で再検討することをオススメします。