企業がグローバルになると、海外転勤で日本を離れることも増えてきます。そこで困るのが車の問題です。
家族がいる場合は家はそのままにしても、車はすでにある場合、乗る主がいないのに税金や保険料だけ支払うことになると、非常にもったいないですね。しかも車検は乗らなくても法律で義務づけられているので損してしまいます。
でも売却するのと、保管する場合、どちらが得なのか現実的なのかをまとめました。
転勤期間で変わる
海外への転勤期間によって変わってきます。1年以内なのか、2~3年なのか、あるいは不定期なのかでも変わります。
1年以内の短期の予定であれば、車はまた使用する可能性が高いので、そのまま保管しておくのがおすすめです。1年を超える場合には話しは変わって来ます。
車の年間維持費
出張の予定が伸びて5年間くらい車に乗らない場合を想定すると、普通乗用車の場合は税金と保険料、バッテリータイヤが劣化することを想定すると、30~40万円くらいはかかることが予想されます。
注意する必要があるのは、税制や法律が改正されたときに自分では対応できないことです。これが一番心配だったりします。
長期になりそうなら
私の知人の方でインドネシアのジャカルタに転勤になった方がいて、最初は2~3年の予定で行かれたのですが、それから10年立っても帰国出来ません。
企業は業績や世界情勢によっても、転勤期間は大きく変わるものなので、帰国するつもりで車を置いてきたら、サビや故障などもあって乗れなくなり、最終的には廃車の可能性が濃厚になります。
そうなると大損になってしまうので、出国前にあらかじめ車を売って処分しておくのが安心です。あっちに渡ってからでは、自分では何ともしようがありません。所有者が海外にいては、何かを頼むにしても書類の面でもかなり面倒になります。
いまは個人情報なども厳しく、海外から自分の車を売るのはかなり難しいでしょう。それが簡単にできてしまうと、人のものを簡単に売買できて逆に怖いです。
できれば海外転勤に決定したら、家族が乗らないのであれば早めに売った方が無難でしょう。ローンが残っていても車は売ることができます。事情が仕事だけに選択肢はあまりありません。
車を保管する場合のポイント
車は乗らないでずっと放置していると、それだけでも劣化していきます。
- タイヤのゴムが劣化してひび割れてくる。
- バッテリーはあがってダメになる。
オイルやエンジン周り、エアコンなども使用しないと、あちこち痛みはじめてしまいます。できれば1週間に1~2回は、数十キロは走らないと、車の性能を維持できないでしょう。
もし保管される場合は、家族に定期的に車に乗ってもらい、劣化を防ぎましょう。もし完全に放置するのであれば、一時抹消登録の手続きをして保険や税金の支払いを止める必要があります。何もしないとそれらを払う必要もあります。
また車検は乗らなくてもしなければならず支払い金額も増します。
一時登録抹消をすれば、税金などの支払いは免除されますが、ナンバープレートも取り外すので家族も乗ることができません。
それさえ了解すれば、車を手放す必要はありません。
まとめ
- 1年程度で家族が車に乗らないのであれば、一時抹消登録をすれば節税できます。
- 長期の海外転勤になりそうな場合は、車を売って現金化するのがおすすめです。
車検の時期も計算して最終的には、家族ともよく相談して決めましょう。売る場合は、早めに査定業者に見積もりを依頼しましょう。