「廃車は処分費用がかかるから。」そんなイメージは間違っています。
車は廃車同然の状態でも、まだまだお金になります。
「でも、車検が切れてるし。」そんな車も売れる可能性大。
もし値段がつかなくても、廃車費用は必要ないかも。ムダな出費が抑えられます。
古い車が売れる仕掛け
バブルの時代は、10年過ぎた車は中古車市場に出回ることもなく、鉄くず同然(スクラップ)でした。ところがいまは新車売れない時代。しかも追い風も。
世界の発展途上国の経済が発展して、車を買えるレベルまで収入が増えてきました。ただし数百万円する新車を買える購買層は、まだまだ多くはありません。そこで目をつけたのが中古車。
日本車の性能は中古車でもすごい!
日本国内では、中古車は10万キロ程度、10年も乗ればお払い箱になるケースが多いです。でも海外では、10万キロなら良品として取り扱われます。
実際、日本車の品質は最高ランク。エンジンだけの寿命でいえば20~30万キロは十分に乗れます。もちろん、電気系統などは劣化していきますし、サビでてきます。ケーブル、ベルト類は交換が必要になります。
途中で車が止まるかもしれません。日本国内だったら、交差点で停止したら危険ですし、渋滞になる恐れも。でも平野が多く信号もほとんどなく、まだまだバイクが主流の国ではそれをとがめる人も少ない。
しかも修理工場は日本のようにほとんどなく、自分で修理する人も。昔は日本でも若い人が車をいじる時代もありました。いまはそれが海外にうっています。
そんな良品の車。日本国内でもゴミかもしれませんが、海外では本体だけではなく、部品としても需要が高い現状があります。ですので車検が切れていたり、動かない車も分解すればコンテナ1杯いくらで売れるという仕組みです。
車としての価値がなくても、部品代として売れば廃車費用くらいは何とかなりそうです。
「もうダメだ、廃車だな~」と判断する前に、一度、長年乗った車の第二の人生がいくらか、価値を調べてみませんか?
たとえ処分費用の差額が数万円にでもなれば、美味しいものでも食べられます。
もし廃車にされるなら車検が残っていてる場合、自賠責保険料や自動車税などが払い戻しになるケースも。最低でも差し引きゼロ、無料で廃車にしたいですね。
車の盗難と廃車の関係
車の盗難は年間、数万台に達します。最近は取り締まりや、盗難防止機能のおかげで減少傾向にあるとはいえ、まだ万単位で車がなくなります。
その車は一体どうなるのか?
状態がいい物はそのまま海外に売られたり、あるいは足がつくのを恐れて分解してコンテナに詰めて海外に輸出されていきます。車が盗難にあうと、まず車がでてこないのは小さな部品単位に分解されるからです。
もし仮に発見されても、誰のものかを特定できませんので泣き寝入りするしかありません。もしかすると、廃車の車と一緒に海外に送られているかもしれませんね。
いまはかなり難しくなってきたので、需要をまかなえずに廃車の需要も伸びていると考えられています。